（有）ＧＭＧコーポレーション

一般情報

２０１０年、私の生活は大きく変化いたしました。
当然私の会社GMGコーポレションも。

まさか、またヨーロッパに住むことになろうとは。。。

それもスペイン。

「へえ〜、それで雅慎（まさちか）はそこで何をやってるの？」

この質問がいまは一番厳しい質問。

「まだ何もしていません。＞＜」

フコイダンのヨーロッパ進出ということで３月にスペインに来てから、
約９ヶ月、輸入許可を得ようとあの手この手を使って調べようとして
みたり、伝手を伝ってみたりと、やってみたはいいけれど雲をつかむ
ような感じて何の手応えも無いまま年が暮れようととしています。

４０を過ぎてからの語学学校、２０前後のこと一緒になって、スペイン語の学習。
一生懸命勉強してもなかなか２０前後のヨーロッパの子たちのようには上達しない。

僕はこんなことをしていていいのだろうか？

言葉が全く違う国では通関の手続きさえも、大変時間がかかり、萎えそうになる心にムチを打って、
急がば回れとこの３ヶ月はスペイン語の勉強に明け暮れる日々を送ってまいりました。

何事も簡単には行かないですね。

でもだから実現できた時には誰もが出来ないことになるとおもいますし、またやりがいもあるのではないかと思っています。

------------------------------
■スペインについて
------------------------------

ご存知の方も多いとおもいますが、スペインは

もちろんEU圏の国。

またスペインは、南米のスペイン語圏との関わりが大変深い国です。南米からの移民もたくさんスペインには来ています。

そして歴史的には８世紀から１５世紀まではアラブが国を統治していました。
それ以降キリスト教の統治となりますが、それよりもアラブ統治の方がまだ長いんです。

スペインは、

「EUの経済圏、南米経済圏、アラブ文化の影響が絡み合う非常にユニークな国。」

でした。

国際かが進むなかで、英語に加えて、このとてもユニークな文化、経済圏を持つスペイン語を習得する機会を得られたことは私の人生にとってかけがえの無い財産になると確信して感謝しております。

-------------
■すし
-------------

また、今回スペインに来て本当に強く感じたこと、それは、日本文化に対する関心が非常に高くなっていること。

その象徴が「すし」

１６年前イギリスに居た頃、一緒にすしを食べたスペイン人は「わさび」にびっくりして鼻をつまんで涙を流していました。

ところが、今ではマドリッドだけでもたくさんの日本食レストランがあり、わさびだけを食べるスペイン人もいるとか。

語学学校では生徒からも先生からも「おいしいジャパニーズレストランを教えて」と必ず聞かれます。

本当にその変わりようには驚きますが問題も感じています。

私の親友のすし職人がスペインに来る事になり、いろんな日本食レストランとリサーチしだして分かった事は、ジャパニーズレストランと言っているレストランのほとんどが、中国人がやっているという現実。

他国の方が日本食を作ることに関してはそんなに問題を感じないのですが、日本食のブームにあやかって日本料理を知らない人がジャパニーズレストランを開いている事に問題を感じています。

セットメニューでビールと一緒にご飯とみそ汁が最初にでて来た時には正直悲しくなりました。

一人歩きしだしている日本の文化を正しく伝える事が今後大切なのではないかと感じております。

それほど日本食がブームになっているのです。

------------------------------------------
■JAPAN ブランド
------------------------------------------

ですから日本の事を説明すると、本当に興味をもっていろいろ聞いてきます。

若者はアニメ、僕らと同世代から上は、着物、テクノロジー、そして文化度の高さ。

１６年前、快進撃を続ける日本企業の話をしていた時には「エコノミックアニマル」としてその製品のみが受け入れられて、日本という国に対するリスペクトの気持ちはそんなに無かったような気がします。（今も英語圏であれば変わらないのかもしれません。）

しかし、スペインそしてスペイン語を学びに来ているその他の国の人たちはほとんどが、日本の技術力だけではなく、その文化に対して大変リスペクトし、興味を持っている。

つまり、「日本という国自体が、世界でブランドになっている」

という事を今回肌で感じた事はとても嬉しい経験でした。

工業製品では液晶テレビやコンピュータなど次々にシェアが奪われ暗いニュースばかりがニュースで流れていますが、ノーベル化学賞はまだ日本人受賞者がたくさんいます。

また、日本人の手先の器用さ、勤勉さという特性は遺伝的にいって今後１００年は変わらないのではないでしょうか？

大企業が国際企業化するなかで、たくさんの技術力をもった中小の企業が言葉の壁、文化の壁に阻まれてその力を誇示できないでいる現状を少しでも改善できればなあとこちらに来てから感じています。

夢は大きく、

「スペイン、南米はあいつに頼めば何とかなる。」

そういってもらえるように来年もがんばります。^^