日新被服（株）

一般情報

〇経営方針ー基礎教育を大切にする経営
　カンボジア、その中でもバベットは、違法ストライキや地域一斉暴動が頻発し、また役人の汚職や社員の不祥事などが蔓延している最悪の地でした。
　
　終戦直後の無法地帯と化した三池炭鉱や一昔前のガラスがことごとく割られた町田市の荒れた忠生中学校のようなもので、今の日本では当たり前の労使協調などはまったくありえず、開業と同時に経験したことのない厳しい労使対決に晒されました。

　当社では大小合わせて3回、違法ストがありました。
第1回　2012/1/11
　第1回給料日の翌日
第2回　2012/8/6.7.8
　暴力、暴言、投石など最も過激化した。
第3回　2013/1/2.3.4
　うまい交渉ができ、ブラックおよびグレー社員が約100人位、自ら進んで辞めてくれた。

　更にバベット地区では、頻繁にしかも長期に渡って、地域一斉ストや暴動が起きました。バベットは、カンボジアの中でも群を抜いて民度の低い土地でした。

「こんな最悪の中で、どうすれば少しでもまともに工場を運営していけるのか？」を必死に模索し、悩み抜いた末にたどり着いたのが、「とにかく社員の基礎教育をくじけず、めげず、コツコツ続ける」ことでした。
　
　具体的には、
１．あいさつ
　　出社時と退社時にあいさつタスキをかけて集団で行う
２．５S（整理、整頓、清掃、清潔、躾）
　　特に清掃、その中でもトイレ掃除を重視
３．感謝すること
　　まず感謝することを実践し、いつか感謝される人になる
　
　社員のささくれた心を直し、会社と社員が信頼関係を築くのに、これらの活動が有効なことは、トヨタやイエローハット、京セラなどの成功した先人達が教えてくれています。後は、自らしっかり実践するのみです。

　こうした活動を継続すること5年、何とか社員の意識改革を行うことができ、やっとカンボジアで違法ストや暴動の起きない数少ない会社に成長することが できました。

　当社のFacebookに、本業とは直接関わりの少ないこれらの事例紹介が多いのは、こうした経緯があるからなんです。

〇日新被服㈱について
・住所　岡山県倉敷市児島田の口3-8-8　
・事業内容
　作業服、企業ユニフォーム等の
　企画、調達、生産、備蓄、販売
・海外生産実績
　中国、ベトナム、ミャンマー、カンボジア
　　　　　　　　　　以上