たち吉

一般情報

たち吉の創業は、江戸中期の宝暦2 年（1752 年）、創業者は塚本長九郎といいます。店の屋号を「橘屋吉兵衛」とし、創業者も自ら初代橘屋吉兵衛を名乗りました。以後、江戸後期から明治に至るまで、代々の当主は「橘屋吉兵衛」を継承しました。明治27 年（1894 年）、八代目岡田徳之助が屋号を「橘屋吉兵衛」から「たち吉」と改称、そして昭和24 年（1949 年）に株式会社に組織変更し、家紋は歴代「橘」を使用しています。
古い歴史を誇り、京都の優れた伝統と優雅な京情緒を背景に、「たち吉」のブランド名で創作陶器を作って参りました。京都の老舗らしい格調や洗練されたデザインにより、暮らしの中の広く親しまれる器だけでなく、より感性の高い本物志向の器好きの人々にも好まれる味わい深い器を作り続けています。
たち吉ショップは、全国百貨店に約160 店舗有ります。その他、和雑貨の店「COTODECO」など約20 店舗の自営店を全国展開しています。
永年にわたり器を生活の道具として捉えるだけでなく、移ろう季節と共に、暮らし・季節・料理・器の関係を「器歳時記」として表現しております。伝統を重んじながらも、いつの時も今の時代のこと、そして、これからの時代のことを考え、明日につながる器づくりをしています。変わっていくこと、変えていくこと、そして守り続けることがあるからこそ、「たち吉」は260 年余の歴史を刻んで来たといえます。世の中の様々な変化により、今の生活スタイルに合うように変えて来たものもありますが、目に見える部分は変わっても企業の根幹となる部分は守り通し進化させてきたから、この260 年余があったと考えています。これが、「京都・たち吉」老舗の原動力であり、器づくりです。