ATS

General information

カーボンLSDは、その無音性と高性能ぶりがしだいに評価され、特に高イニシャルタイプの発売以降は今まで以上のペースで市場を広げています。しかし、一方では2005年当時に発生したトラブルが今だに再発するのではないかといったご心配をお持ちのユーザー様も多くいらっしゃいます。2006年12月以降の出荷品にはまったく問題は起きていませんのでご心配は無用です。それでも心配だという方々のために、そのトラブルのご説明からお話を始めさせていただきたいと思います。

カーボンLSDは2001年に発売されノントラブルで2005年を迎えていましたが、2005年から2006年にかけて出荷したLSDにおいて多量の鉄粉を発生させてしまうトラブルが発生して皆様には大変ご迷惑をおかけしました。これは事実であり、この事をまず深くお詫びいたします。

このトラブルの対策として、カーボンプレートと摩擦するスチールプレートに対して、その表面を化学処理でより硬化させると共にカーボンプレート表面の冷却と洗浄のための２本の溝を追加し、2006年12月出荷から現在までの5年間トラブルの発生ゼロを継続中です。さらに、2008年3月から9月の半年間に24時間3交代で65000キロのワインディング走行テストを実施してこの対策効果を実証しています。このように、カーボンLSDのかつての問題は完全に解消されたとご認識いただければ幸いです。

さて、弊社は開発と宣伝をパワーアップするために2009年にプロドライバーの木下みつひろ氏と契約しました。その木下氏が開発した高イニシャルタイプのカーボンLSDは、これまでのLSDの常識を打ち破る画期的な性能を持っています。例えば、20キロという極めて高いイニシャルトルクにもかかわらずアンダーステアが発生しません。さらにウエット時にも極めて高いトラクションを維持する特性を持っています。このように、ドライブするまでは信じられないような異次元の高性能を高イニシャルカーボンLSDは持っています。しかも、無音です。

このような素晴らしい性能のLSDを少しでも多くの方に体験していただき、ストレス無くより速く安全にモータースポーツを楽しめる新しいデフロック制御の領域へと進んでいただきたい。そしてその楽しさが少しでも世界のモータースポーツ人口を増やすようにと心から願う次第です。