（株）岡本建設

General information

昭和50年に新築2棟から創業した当初は、工法 を一本化していませんでした。
しかし、さまざまな工法を研究する中で、冬の寒さが非常に厳しい十勝の自然条件には、北米で生まれ気密性・断熱性などの基本性能が優れたツーバイフォー工法が適していると確信し、以来この工法一本で建築し続けています。
ツーバイフォー工法は他にも耐久性・耐震性・耐火性などさまざまな長所がありますが、地震も他の地域に比べ比較的多く、冬期間空気が乾燥し火災の危険性が増すこの地域性を考えると、ツーバイフォー工法で建築するメリットは数多くあります。
一本化したことで材料の無駄を省け、設備や道具もツーバイフォーに適したものだけで済むのでコストダウンにもつながりました。
また、工程の合理化によって現場での作業効率も高まり、数多くの経験の中からより高品質な住まいを実現するための技術革新・工夫が可能になりました。

現在では『環境との共生』という考えが広く普及し、住まいづくりにおいても様々な取り組みがなされています。
しかし、当社が名刺に『地球にやさしい住まいを考えよう』という言葉を入れた昭和58年は、「新築時に嫌な臭いがしても当然」「家が暖かいのだから結露は仕方ない」「大量消費の時代だからゴミがあっても当たり前」という時代でした。
実際、初めて会った方にも『地球にやさしい住まいを考えよう』って何？」って首を傾げられたこともありました。当時から今日の環境汚染やシックハウス症候群などをハッキリ予測していた訳ではありませんが、環境を破壊する行為を続ければ、人にも危害が及ぶのは当然でした。
当社では多様な研究グループ・団体に参加し、環境に優しいといわれる素材や技術を導入・検証しながら、自然の力を利用した真に「人に優しい環境共生型住宅」をハンドメイドで造り続けます。
昭和53年に第1棟目のツーバイフォー住宅を建築し、5年後の昭和58年からこの工法に一本化し取り組んできました。
正直言って、当初は結露や床鳴りに随分悩まされました。特に結露は直しても、直してもクレームが続き、今では広く普及している24時間計画換気で解決できるとわかるまで3～4年もかかりました。（結露問題についてはいち早く取り組んだため情報も少なく、まったくの手探り状態でした。）
しかし、様々なクレームが発生する度に大工さんと現場で原因や解決策を模索してきたことが、結果的にはお客様からアフターケアに対する姿勢を認めて頂くことになって信頼関係も築くことができました。現在では年間受注棟数の80％は、既存ユーザー様からのご紹介です。